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裁判制度変更への危惧 [生活/くらし]

産経新聞 法廷で被害者親族が被告少年に“まわしげり” 大阪地裁

江口時斗.jpg  大阪市旭区の淀川河川敷で昨年2月、江口時斗さん=当時(16)=が暴行を受けて殺害された事件で、殺人罪に問われた主犯格の少年(17)の公判が4日、大阪地裁(中川博之裁判長)で開かれ、閉廷後に江口さんの親類の男性が、被告人席に座っていた少年の後頭部を傍聴席からさく越しにけるトラブルがあった。少年にけがはなかった。

 地裁によると、男性はこの日、江口さんの母親ら数人と一緒に公判を傍聴。少年は一貫して殺意を否認しており、審理中、男性と同席していた親類の女性が少年に向かって「殺しとるやないけ」などと大声を上げ、中川裁判長から注意される場面があった。男性は閉廷後、罵声(ばせい)を浴びせながら少年をけり、他の傍聴人らから制止されたという。

 地裁は「閉廷後とはいえ、法廷内のことなので厳格に対応したい」としており、刑事告発も検討する。

 この日は検察側が少年に懲役5年以上10年以下の不定期刑を求刑、結審した。判決は31日に言い渡される。


淀川河川敷.jpg詳細は把握していませんが、少年達の女子中学生との交際を巡っての争いから起きた殺人事件とのことです。

いかなる理由を以てしても、殺人を許すことは出来ません。しかし一方、法に則ってきちんとその犯罪を裁くべき法廷で、いかに遺族が無念でも悔しくても、加害者に暴力を振るうことは許されません。

法廷は感情をぶつける場ではなく、被告人が為した罪を客観的に捉え、冷静にその有罪無罪を判断し、有罪ならその量刑を決定する場です。傍聴席にいた被害者遺族の、抑えられない感情が今回の法定内の事件を引き起こしてしまいました。

このニュース記事を見て懸念を覚えます。傍聴席との間の柵を越えてこの事件はおきました。今後被害者の遺族は検察側の席に座ることができるようになります。被告人尋問が行われる時、証人の立つ場所はもっと近くなります。

大阪地裁2.jpgこのニュース記事のように暴力を振るおうと襲いかかるケースもあるかも知れませんが、傍聴席を隔てずにそこにいる遺族が果たして冷静に裁判に参加できるでしょうか。
傷害罪に当たるような物理的な暴力はともかく、中立で冷静な運用が求められる法廷で、合法的な感情をぶつける暴力がどんどん横行してしまうのではないかと懸念します。

昨今の裁判員制度といい、刑事裁判が応報主義にどんどんシフトして行ってしまう可能性があるのではないかと危惧しています。
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コメント 2

NO NAME

まったく同感です。法廷は応報の場ではない。
それがまかり通ってしまえば法治国家ではありません。人民法廷と同じだと感じます。
自身も12年前に息子を殺人で亡くしました。
犯人は成人でしたがいまだに心から許せてはいません。
しかし感情と法は別です。
ブログ主さんのように冷静に物事を見つめるべきですね。

by NO NAME (2013-09-05 01:28) 

筍ENT

古い記事にコメントありがとうございます。
しかもご自身が大切なお子さんを犯罪で亡くされたとのこと、ご心情を察するに余りあります。

それでいて冷静なご意見をありがとうございます。昨今はこの記事に取り上げたように、刑事裁判を応報の場としたいのかと思われる傾向が目に付きます。

被害者、遺族の方からすれば憎んでも憎みきれない加害者ですが、それだけを以て厳罰化などの方向へ導こうとするのは違うのではないかと考えています。

ご訪問ありがとうございます。
by 筍ENT (2013-09-05 08:59) 

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