安易に医療「過誤」と書くな [医療事故]
asahi.com ネットニュース、見出しだけで名誉棄損 毎日新聞敗訴
毎日新聞の紙面とインターネットの記事で名誉を傷つけられたとして、家電大手の「ヤマダ電機」(群馬県高崎市)が毎日新聞社に1200万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(松井英隆裁判長)は12日、ネットの記事のみが名誉棄損に当たるとして、110万円を支払うよう同社に命じた。
問題となったのは、07年3月30日付朝刊の1面に掲載された「不要家電1600台横流し」との主見出しで掲載された記事。紙面では「収集委託先」などが別見出しになっていたが、ネットでは「ヤマダ電機 不要家電1600台横流し」などと1本の見出しを掲載し、見出しをクリックすれば本文が読めるようになっていた。
ヤマダ電機側は、不要家電を不正に転売していたのが委託業者だったにもかかわらず、ヤマダ電機が組織的に違法行為を行ったような印象を与えた、と主張していた。
判決は、ネット上の記事について、本文が紙面と同じ内容でも、「見出しのみを閲覧し、それだけでニュースの内容を把握する読者も相当数存在する」と指摘。見出しだけを単独で検討し、名誉棄損に当たると認めた。一方で、紙面の記事は、本文を含めた全体の印象から「社会的評価や信用を低下させるものではない」と判断した。
◇
毎日新聞社・社長室広報担当の話 主張が一部認められなかったことは遺憾だ。判決文を精査して今後の対応を検討する。
ネットの見出しだけでも、名誉毀損に相当することがある、という判決です。
さて、医療事故に関するニュース記事のタイトルにも実は気になるものがあります。ちなみに本ブログで取り上げたニュース記事のタイトルのみを次に示します。全て毎日新聞です。
国に880万円支払い命令 説明義務違反認める 防衛医大病院医療過誤訴訟
<医療過誤>手術で輸血怠った整形外科医ら送検 警視庁
静岡厚生病院:妊婦と胎児が死亡 遺族は「医療ミス」 /静岡
医療過誤:亀岡市立病院で 患者に290万円支払い和解 /京都
医療「事故」と「過誤」では全然意味が異なります。事故はある確率で発生してしまう不幸な結果を含みます。過誤は医療側に明らかな過失があり、有責と考えられるものを言います。
防衛医大のケースはインフォームド・コンセントに難ありとされましたが医療内容の過失は問われませんでした。
輸血せずに大腿骨骨頭弛緩手術を行ったことを咎めた事件では、医師の過失と呼べる内容の事故かどうか、はなはだ疑問です。
静岡の母子死亡事故は、遺族の主張のみを鵜呑みにして記事に「ミス」という言葉を採用しています。
亀岡の「事故」は、消化管に対する内視鏡手術で穿孔を起こしたものの、あらかじめ想定内の開腹手術に切り替えて、術後患者の経過は問題のなかったケースです。
以前から「事故」と「過誤」の言葉を曖昧に用い、時にわざと誤った使い方をする記事が見られました。
見出しのみで係争中や、実際に過失の亡かった医療事故を「過誤」「ミス」と書き立ててきた新聞は名誉毀損をなしたことになるのです。反省して頂きたいと思います。
毎日新聞の紙面とインターネットの記事で名誉を傷つけられたとして、家電大手の「ヤマダ電機」(群馬県高崎市)が毎日新聞社に1200万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁(松井英隆裁判長)は12日、ネットの記事のみが名誉棄損に当たるとして、110万円を支払うよう同社に命じた。問題となったのは、07年3月30日付朝刊の1面に掲載された「不要家電1600台横流し」との主見出しで掲載された記事。紙面では「収集委託先」などが別見出しになっていたが、ネットでは「ヤマダ電機 不要家電1600台横流し」などと1本の見出しを掲載し、見出しをクリックすれば本文が読めるようになっていた。
ヤマダ電機側は、不要家電を不正に転売していたのが委託業者だったにもかかわらず、ヤマダ電機が組織的に違法行為を行ったような印象を与えた、と主張していた。
判決は、ネット上の記事について、本文が紙面と同じ内容でも、「見出しのみを閲覧し、それだけでニュースの内容を把握する読者も相当数存在する」と指摘。見出しだけを単独で検討し、名誉棄損に当たると認めた。一方で、紙面の記事は、本文を含めた全体の印象から「社会的評価や信用を低下させるものではない」と判断した。
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毎日新聞社・社長室広報担当の話 主張が一部認められなかったことは遺憾だ。判決文を精査して今後の対応を検討する。ネットの見出しだけでも、名誉毀損に相当することがある、という判決です。
さて、医療事故に関するニュース記事のタイトルにも実は気になるものがあります。ちなみに本ブログで取り上げたニュース記事のタイトルのみを次に示します。全て毎日新聞です。
国に880万円支払い命令 説明義務違反認める 防衛医大病院医療過誤訴訟
<医療過誤>手術で輸血怠った整形外科医ら送検 警視庁
静岡厚生病院:妊婦と胎児が死亡 遺族は「医療ミス」 /静岡
医療過誤:亀岡市立病院で 患者に290万円支払い和解 /京都
医療「事故」と「過誤」では全然意味が異なります。事故はある確率で発生してしまう不幸な結果を含みます。過誤は医療側に明らかな過失があり、有責と考えられるものを言います。
防衛医大のケースはインフォームド・コンセントに難ありとされましたが医療内容の過失は問われませんでした。
輸血せずに大腿骨骨頭弛緩手術を行ったことを咎めた事件では、医師の過失と呼べる内容の事故かどうか、はなはだ疑問です。
静岡の母子死亡事故は、遺族の主張のみを鵜呑みにして記事に「ミス」という言葉を採用しています。
亀岡の「事故」は、消化管に対する内視鏡手術で穿孔を起こしたものの、あらかじめ想定内の開腹手術に切り替えて、術後患者の経過は問題のなかったケースです。
以前から「事故」と「過誤」の言葉を曖昧に用い、時にわざと誤った使い方をする記事が見られました。
見出しのみで係争中や、実際に過失の亡かった医療事故を「過誤」「ミス」と書き立ててきた新聞は名誉毀損をなしたことになるのです。反省して頂きたいと思います。







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