医療ミスではない [医療事故]
産経新聞 チューブ挿入ミス 女性患者一時重体 神奈川
〈神奈川〉横浜市大市民総合医療センターは19日夜、胃に入れる栄養摂取用チューブの挿入ミスで横浜市戸塚区の30代の女性患者が腹膜炎を起こし、一時意識不明の重体になったと発表した。女性の容体はその後、回復したという。
同センターによると、女性は神経系疾患による食欲不振で入院し、栄養摂取用のチューブの挿管処置を受けた。チューブに微小の穴が見つかり、8月29日に担当の消化器内科医がチューブを交換したが、十分に挿入されていないことに気付かなかった。このため栄養剤が体内に漏れ、女性は腹膜炎を発症。30日に一時、意識不明の重体となり、開腹手術を受けた。さらに腹部が出血し9月12日、血腫を取り除く手術を受けた。
こんないい加減な記事を書かないで欲しいと思います。こういうニュース記事作り、毎日新聞の次は産経新聞でしょうか。
まず医学用語に対する無知です。全く同じことを以前指摘したことがありますが、挿管とは気管内に気道確保のためにチューブを挿入することを言います。胃管を挿入することを挿管とは決して言いません。
さて、胃管が十分に挿入されていなかったからと言って、腹膜炎を起こすことは考えられません。食道内留置となり、嘔吐を引き起こし、その結果誤嚥して肺炎になったというのなら、医療過誤とその結果と言えなくもありません。しかし胃管留置位置が悪くても通常腹膜炎は起きません。
胃管が胃など消化管を突き破った場合にのみ腹膜炎が考えられます。そして胃管の先端は尖っていることもなく、通常消化管を破くことはありません。患者さんの消化管に予期せぬ何らかの病変があったなどの可能性が考えられます。
チューブ挿入「ミス」はあり得ません。チューブがもし消化管を穿孔させてしまったとすれば、それは決して「予見可能」で「回避できた」事態ではありません。医療事故であったとしても、医療者に「過誤」はありません。十分な取材もせず、記事タイトルに「ミス」などと書き立てるのはやめて頂きたいと思います。
〈神奈川〉横浜市大市民総合医療センターは19日夜、胃に入れる栄養摂取用チューブの挿入ミスで横浜市戸塚区の30代の女性患者が腹膜炎を起こし、一時意識不明の重体になったと発表した。女性の容体はその後、回復したという。同センターによると、女性は神経系疾患による食欲不振で入院し、栄養摂取用のチューブの挿管処置を受けた。チューブに微小の穴が見つかり、8月29日に担当の消化器内科医がチューブを交換したが、十分に挿入されていないことに気付かなかった。このため栄養剤が体内に漏れ、女性は腹膜炎を発症。30日に一時、意識不明の重体となり、開腹手術を受けた。さらに腹部が出血し9月12日、血腫を取り除く手術を受けた。
こんないい加減な記事を書かないで欲しいと思います。こういうニュース記事作り、毎日新聞の次は産経新聞でしょうか。まず医学用語に対する無知です。全く同じことを以前指摘したことがありますが、挿管とは気管内に気道確保のためにチューブを挿入することを言います。胃管を挿入することを挿管とは決して言いません。
さて、胃管が十分に挿入されていなかったからと言って、腹膜炎を起こすことは考えられません。食道内留置となり、嘔吐を引き起こし、その結果誤嚥して肺炎になったというのなら、医療過誤とその結果と言えなくもありません。しかし胃管留置位置が悪くても通常腹膜炎は起きません。
胃管が胃など消化管を突き破った場合にのみ腹膜炎が考えられます。そして胃管の先端は尖っていることもなく、通常消化管を破くことはありません。患者さんの消化管に予期せぬ何らかの病変があったなどの可能性が考えられます。
チューブ挿入「ミス」はあり得ません。チューブがもし消化管を穿孔させてしまったとすれば、それは決して「予見可能」で「回避できた」事態ではありません。医療事故であったとしても、医療者に「過誤」はありません。十分な取材もせず、記事タイトルに「ミス」などと書き立てるのはやめて頂きたいと思います。







PEGのことではないでしょうか。
by NO NAME (2008-12-29 01:51)
ご訪問ありがとうございます。
記事を書いた後、そうかも知れないと思いました。ありがとうございます。
それでも予見可能な医療過誤かというと、そうではないような気がします。医療事故ではあってもミスではないように思いますが、いかがでしょうか。
コメントありがとうございます。
by 筍ENT (2008-12-29 08:44)