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麻薬「メチロン」 [医療制度/行政]

asahi.com 麻薬メチロン服用の被告に無罪 「違法の認識なかった」

メチロン粉末.jpg 大阪地裁は3日、麻薬取締法違反の罪に問われた大阪府大東市の男性会社員(30)に無罪(求刑懲役1年)の判決を言い渡した。会社員は麻薬に指定されている薬物「メチロン」を使用・所持したとして起訴されたが、千賀卓郎裁判官は「違法な麻薬だと知っていたとは認められない」と述べた。

 判決によると、男性は昨年7月19日、メチロンを水で飲んだほか、メチロンの粉末約1グラムを自宅で所持していた。服用後に気分が悪くなり、自ら110番通報。駆けつけた大阪府警の警察官らがメチロンを見つけ、その後に逮捕した。

 判決は、男性がインターネットでメチロンを買った時期は04年9月ごろで、麻薬に指定される約2年半前だったと認定。被告・弁護側が「睡眠導入剤として購入し、冷蔵庫に保管していた。違法な薬物という認識はなかった」とした主張も踏まえ、無罪の結論を導いた。

 府警の捜査員が公判で「(男性は)『飲んではいけない薬です』と言っていた」と証言したことについては「心身に悪影響を及ぼす薬を服用してしまったという意味だった可能性がある」と述べた。

 判決後、千賀裁判官は男性に「無罪ではあるが、軽はずみな気持ちでメチロンを使ったのは事実。自重してほしい」と語りかけた。

 メチロンは00年前後から「脱法ドラッグ」として流通。07年1月の政令改正で麻薬に指定された後、所持や使用が禁じられている。(阪本輝昭)


メチロン注.jpgこのニュース記事には二つの点から注目しました。
この判決にあるように、被告人がこの「メチロン」を購入した時点ではまだ麻薬指定を受けておらず違法性がなかったこと、服用した時点で麻薬指定されていても、それを知らなかったことをきちんと司法が評価したことです。
そもそも麻薬だから所持していてはいけない、という認識を持っていれば、自ら110番通報をするはずもありません。それなのに府警の捜査員が被告人を何としても有罪にしようとする証言を行ったことには不快感を覚えます。


さて全く違ったもう一点です。この違法ドラッグ「メチロン」は正式名称を「(1)2-メチルアミノ-1-(3,4-メチレンジオキシフェニル)プロパン-1-オン」と言うそうです。あたまのメチルと最後のオンを合わせてメチロン Methylone という俗称になったのでしょうか。
いずれにしても「メチロン」が麻薬指定と言うのを見てまずはびっくりしてしまいました。昔から解熱剤として注射や内服で利用されて来た古典的な薬「メチロン」がいつの間にか麻薬になってしまったのかと。

私自身は解熱剤を注射したり処方することをしないので直接使う機会は少なかったのですが、少なくとも私の世代ではメチロンという薬剤名になじみのある医師が多いものと想像します。あまりにクラシックな薬なので、どこの会社が開発したものか、そして今それが第一三共から販売されていることなどは知られていなくても、ともかくメチロンという名前の薬の存在は広く知られているものと思われます。
ちなみにこちらはスルピリン水和物(Monosodium[(1, 5-dimethyl-3-oxo-2-phenyl-2, 3-dihydro-1H -pyrazol-4-yl)(methyl)amino]methanesulfonatemonohydrate)だそうです。

いやしくも臨床の現場で使われている医薬と同じ俗称を使わないで欲しいと思います。どきっとしました。もちろんこちらのメチロンは Metilon で綴りも異なりますが‥。
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