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何が何でも個人を糾弾 [医療事故]

毎日新聞 千曲の医療事故:3人を業過致死容疑で書類送検 /長野

長野赤十字病院上山田診療所.jpg 千曲市の長野赤十字上山田病院(現長野赤十字病院付属上山田診療所)で05年に、液体酸素タンクの供給不足のために人工呼吸器を付けた患者が死亡した事故で、千曲署は4日までに、業務上過失致死容疑で、同病院の当時の事務部長(56)と会計課長(59)、同課主事(29)の3人を長野地検に書類送検した。

 会計課長と同課主事の容疑は05年10月、重症肺炎の男性患者(当時73歳)の人工呼吸器用の液体酸素タンクの管理と確認を怠り、酸素不足で死なせた疑い。事務部長は2人の監督指導を怠ったとしている。【大平明日香】


またか、と思わせるようなニュース記事です。警察は、というより日本の刑法は誰か個人を罰せずにはいられない、罰せずにはおかない、という構造がよく見えます。
かねてから書いているように、これは日本人の仇討ち的応報感情から発生したものと想像しますが、このニュース記事を見るとそれさえ逸脱して、何でも良いから誰かを有罪に、というきわめて不毛な図式に見えます。

液体酸素タンク.jpg医療事故の教科書に出てくる「信頼の法則」に基づき、医師が業過致死罪に問われていないのは納得できることです。医師は患者に投与すべき酸素が、タンク内の酸素が不足する事態まで想定して注意義務を問われない、というもので、さあ、それでは酸素の確認をしなかった事務方でも処罰しようか、ということですね。

この事務方3人を罰金刑だか懲役刑に処して前科者の烙印を押すと、いったいどういういいことがあるのでしょうか。
なぜ民事解決だけではいけませんか。
なぜ誰か個人の責任を追及することにばかり汲々としているのでしょうか。

医療者自体が責任を問われた事件ではありませんが、読んでいてきわめて不愉快になる記事ではありました。
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