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滋賀県勤務医の調査 [医療制度/行政]

京都新聞 疲労でミス寸前、半数が経験 県内勤務医 過酷実態裏付け

医師疲労.jpg 滋賀県の病院に勤める医師の5割近くが、過去1年間に疲労が原因で医療事故やミスを起こしそうになり、7割超が以前より疲れやすいと感じている-。県がこのほど行った調査で、激務が指摘される勤務医の過酷な実態が裏付けられた。医師の使命感ややりがいについて、4割近くが「失われていく」と回答し、県は「地域医療を守るために、勤務医の負担軽減が必要だ」としている。

 医師不足などの実態把握を目的に昨年12月、県内全60病院の勤務医1469人にアンケートし、927人から回答を得た。都道府県単位で行政が全勤務医を対象に行う調査は珍しい。

 疲労から医療事故を起こしそうになったのは47%(434人)。最近1カ月の自覚症状について、最も当てはまる項目を問うと「以前と比べて疲れやすい」が「時々ある」「よくある」と合わせて73%(676人)に上った。「いらいらする」「朝起きた時ぐったりしている」「へとへとだ」なども60-70%が当てはまると回答した。

 週当たりの平均超過勤務時間では、20時間以上が25%もいた。1カ月の平均当直回数は「2-3回」が54%と最多だったが「5回以上」も16%。当直明けは83%が「通常勤務」で、当直からの連続勤務時間は「24-36時間未満」が60%、「36時間以上」も30%に上った。

 「患者や家族から暴言・暴力を受けたことがある」のは82%もおり、医事紛争経験者は21%だった。医師としての使命感ややりがいが増しているのは20%だったのに対し、「失われていく」と答えた人は37%。改善点としては「診療以外の業務を軽減」「休日の確保」「医師と理解し合える住民意識を醸成」を求める声が多かった。

 県医療政策室は「勤務医を守るためにも、医療機関の機能分化や連携など地域で医療を支える仕組みが求められている。調査結果の分析から県が目指す方向をしっかりと打ち出し、医師が働きたいと思える環境をつくりたい」としている。


滋賀県庁.jpgこのニュース記事と、マンガを紹介するだけで十分な気もします。病院医療の崩壊を裏付ける興味深い調査です。

医師数の不足も問題ですが、小松秀樹氏の指摘した「立ち去り型サボタージュ」による負のスパイラルが根本にあるのでしょう。報われぬ(経済的にという意味だけでなく)病院医療に失望して病院から医師が立ち去る、残された医師の激務は増悪する。病院から医師がいなくなってしまいます。

調査データの中で気になるのが患者・家族からの暴言・暴力を受けた医師が82%にも上るというものです。患者のために良かれと思って励んだ結果がこれでは、気持ちも萎えます。この根底には、これまた小松秀樹氏の指摘するような、「病院に行けば病気は全て治る」という、患者側の誤った思い込みがあるのではないかと思います。

医療再生のためには医師数増加だけでなく、こうした根の深い問題解決が求められると考えます。
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コメント 7

ayu15

ある医師は小泉内閣以降の医療制度改革の影響で困ってるといってました。
by ayu15 (2009-11-01 16:09) 

筍ENT

選挙の時から民主党も自民党も医療費削減はやめると言っていました。民主党政権が医療にもっと予算を割いてくれることを期待したいと思います。

以前にも書いたように記憶していますが、国家は国民の安全を守る義務があります。防衛庁を防衛省に格上げし、防衛費には十分な予算を割いて来ておきながら、もっと大切な国民を守る医療を崩そうとしたのが、重罪人小泉純一郎です。郵政民営化は米国の言いなりだったと聞きますが、医療費もそうだったのでしょうか。今はオバマが逆に日本型医療保険を作ろうとしているようですが。

現政権に期待してみたいと思います。裏切らないでね>鳩山さん。
by 筍ENT (2009-11-01 19:03) 

小泉純一郎前首相の医師久松篤子


      -オバマ大統領に捧げるメッセージー

  
     核戦争なき世界の理想実現に向けての第一歩



    より信頼される医療、&より良きリーダーの指導力を求めて


           - belong to -


   追伸 〇基金 ー 最 大 ー の功労者は

       ~ 〇〇さま???(△35) ~
by 小泉純一郎前首相の医師久松篤子 (2010-04-26 20:25) 

筍ENT

う~ん、よくわかりませんが、核の廃絶とともに、日米両国民ともに良い医療を等しく受けることができる世界を築いて欲しいと願います。
by 筍ENT (2010-04-27 00:16) 

takokuro

学校でも病院でも、阪神大震災以前とお大きく違ってるのは、
実際に医師(教師)が患者(生徒)と一緒に様々な観点で診断(判断)基準を多岐多様に持つ機会も時間も医師(教師)自身の判断力とスケジュール管理でフルに発揮していたのが、

なんと、パソ入力処理に多くの時間が費やされるようになり、
しかも、マニュアル通りで、事務手続をする業者、ニチイ学館や日経サービスなど、パソシステム含めた大部隊が病院や教育現場に入ってきて、医師よりも教師よりも、彼ら事務システム管理が権限を持ち始めているから、
医師も教師もまいにち、報告書に追われ、つまり、、事務職化してしまってる。。


by takokuro (2015-03-17 00:18) 

takokuro

医師も教師も、生徒や患者とのことで時間を費やす、神経を使うというよりも、提出する事務所理に追われる、セキュリティ管理に追われる、という状態で阪神大震災以前に比べると、不毛な浪費を要求されてるし、また、専門技術や感性を発揮できない状態となってるのではないか。

介護事業でも同じような書類が、何ページも貰ったり、
阪神大震災前ならコクヨ手書き領収書で薄くて破れにくく、消えにくいファイルしてもかさばらない、しかも日付、支払い、請求社名、社判、住所、電話、振込口座とシンプルに分かりやすい社によりまちまちでない定型の請求書、領収書様式があり、
しかもワープロで真似できないものだったが、今、区役所でもらう登録通知書ですら、ワープロでニセモノを作れそうなもので、
個人情報への軽んじた体制が伺える。。
どうも、大阪市は外国資本に売られかけてるのではないか?と思えるのですが。。
by takokuro (2015-03-17 00:29) 

筍ENT

古いブログにコメントありがとうございます。
やはり医師に不要な事務作業を押し付けるのはやめてもらいたいですね。開業医などでは事務(クラーク)を横において、電子カルテ入力の一部を任せたり、紙ベースの診療でも処方箋内容を書かせたりするケースが多いと思います。これを公的病院にも広げてもらえればずいぶん違いますね。

偽造容易な公文書は困りますね。悪用されるかも知れない。
ただ個人情報を軽んじた一番の問題はこれから実施されることになってしまった、国民総背番号制でしょう。
現右翼政権に国民の情報が全て把握される。電子赤紙が発行される日がどんどん近づいて来る、そんな気がしてなりません。
ちなみに橋下大阪市長もそんな首相にすり寄りそうで、不安を感じます。
by 筍ENT (2015-03-17 00:48) 

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